スマートフォンでの読み書き、シニアのお困りごとワースト1は小さな文字!

株式会社日本SPセンター(本社:東京都渋谷区/社長:渡邉一男)の シニアマーケティング研究室は2023年1月に50~70歳代のスマートフォンユーザーに向けて「スマートフォンでの読み書き」について調査を行った。そのなかでスマートフォンでの読み書きで、最も困っていることに対する回答では「読む」に対しては「小さな文字」が半数近く(45.9%)を占めた。いっぽう「書く」では「文字種の切り替えが面倒、わかりにくい」(40.1%)であった。
 シニア層にもスマートフォンが普及し、その保有率が60代で83.2%、70代で60.6%、80代でも27.3%となっている現状※1で、スマートフォンでシニアに情報を届けるうえで留意すべき点が明らかになった。
※1 総務省 令和4年通信利用動向調査より

今回の調査では、以下の質問でスマホの読み書きに関しての困りごとなど14項目で回答を得た。

Q15.  読み書きするのによく使うアプリをすべてお知らせください

Q16.  スマートフォン上で文字を読むときに困ることをすべてお知らせください。

Q17.  スマートフォン上で文字を拡大する方法について、最も当てはまるものをお知らせください

Q18.  スマートフォン上で文字を拡大する方法について、ご存じのものをすべてお知らせください

Q19.  アプリで「文字の大きさ」を選択できる場合、いずれを選択するかお知らせください

Q20.  お使いのメールアプリで表示される1行の文字数で最も当てはまるものをお知らせください

Q21.  現在お使いのSNSアプリ「LINE」で表示されている文字の大きさをお知らせください

Q22.  スマートフォン上での文字の背景色について、最も読みやすいものをお知らせください

Q23.LINEを使用する際、より読みやすいものをお知らせください

Q24.  スマートフォン上で文字を入力するときに困ることをすべてお知らせください

Q25.  スマートフォン上で文字を入力するときに最も使用する方法をお知らせください

Q26.スマートフォンに音声で文字を入力することに対して、最も当てはまるものをお知らせください

Q27.あなたの視力について、当てはまるものをすべてお知らせください

※Q1からQ14までは印刷媒体での読みやすさに関する質問となっている。それらを含めた調査全体の結果は以下を参照いただきたい。

◆シニアマーケティング研究室whitepaper【35】シニアの「読みやすさ」に関する調査報告書(総合報告書)

■調査の概要

調査時期:2023年1月

対象地域:全国

調査対象:50歳代~70歳代のスマートフォンを利用している男女

対象者数:330名(男性165名、女性165名)

有効回収率:99.1% 327/330

調査事項:印刷物の読みやすさ、スマートフォンでの読みやすさ、入力のしやすさに関するもの

調査方法:調査票(印刷物:「読みやすさ回答用文字組」)を郵送により配布し、オンライン(フォームへの入力)により回収 ※添付資料の「読みやすさ回答用文字組」参照

調査協力:株式会社アスマーク(本社:東京都渋谷区)

■調査結果のポイント

・シニアのスマートフォンでの「読む」ときの悩みは「文字が小さい」こと。半数近くが困りごととしてあげている(45.9%)。

 スマートフォンの特徴として文字拡大のしやすさがある。シニアはそのことをどれくらい理解しているのだろうか?

 結果は86.5%が「知っていて、やり方も理解している」と回答している。しかし、3割以上のシニア(32.4%)はその機能を使っていない。やはり、デフォルトで文字を大きくして読みやすくする必要がある。

 「明るいところ、暗いところで文字が見にくい」という回答もそれぞれ3割を超えている。シニアは加齢によりコントラストが弱い文字色は読みにくい傾向があり、シニアに向けてはコントラストをしっかりとることも大切といえる。

・「書く」ときの困りごとのトップは「『かな』『英数字』など文字種の切り替えが面倒、わかりにくい」で40.1%。次が「入力欄が狭い、書き込んだ内容が見にくい、確認しにくい」で33.0%。

 アプリによって入力方法が切り替わるので、シニアにはわかりにくい。また、シニアは入力する文章が若い世代に比べ、長くなる傾向があるので、入力欄の狭さが使いにくさにつながっている。その点もシニアに向けては配慮が必要である。

・自らの「老眼」について尋ねたところ、全体の8割以上(83.1%)シニアが「自覚している」と回答している。

50歳を過ぎた世代では「老眼」を避けて通ることは難しく、そのため、シニアに情報を伝えたいときには、「文字や図柄を小さくしない」配慮が必要であることが、改めて明らかになった。

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